円安と言われる今、ホーチミンは本当に安いのか。
2026年9月に4泊5日の一人旅でホーチミンを歩き、実際に払った値段と、屋台で見かけた値段を書き留めてきました。コーヒー、フォー、バインミー、マッサージ、Grab、夜のバイクツアー。旅全体でいくら使ったかではなく、「1回いくらだったか」を並べます。これから行く人が、自分の旅の予算を組み立てるときの目安になればうれしいです。

※金額はすべて2026年9月の訪問時点のものです。円は1万ドン=約60円(訪問時点の参考レート)で換算しています。レートは日々変わりますし、カードの適用レートも少し違います。
※ホーチミン市では2025年7月に「区(District)」の区分がなくなり、旧1区は4つの坊(ワード)に分かれました。ただ、お店の看板などには今も「Q.3(3区)」のような旧来の区の表記が残っていることがあるので、この記事でもわかりやすさを優先して「1区」と書きます。
結論|ホーチミンの値段の目安(2026年9月)
先に、値段の目安をまとめます。屋台の値段は店頭の表示で、それ以外は実際に払った値段です。
| もの | 値段 | 円の目安 |
|---|---|---|
| カフェのコーヒー1杯 | 45,000〜65,000ドン | 約270〜390円 |
| 屋台のバインミー(見かけた屋台の店頭表示) | 20,000〜30,000ドン | 約120〜180円 |
| 有名店のフォー(Mサイズ) | 85,000ドン | 約510円 |
| マッサージ(60分) | 525,000ドン(カード手数料込み) | 約3,150円 |
| マッサージ(100分・シャンプーと耳かき付き) | 680,000ドン | 約4,080円 |
| Grab(市内の近場) | 14,560〜49,920ドン | 約90〜300円 |
| 夜のバイクツアー(1名・ホテル送迎付き) | 6,415円(Trip.comで円払い) | 6,415円 |
円安とはいえ、コーヒーは300円前後、ローカルの一食は500円前後、1時間半を超えるマッサージでも4,000円ほどでした。わたしの実感では、ホーチミンはまだまだ「旅行しやすい物価」です。以下、ひとつずつ見ていきます。
カフェ|コーヒー1杯は300円前後
ホーチミンは、とにかくカフェの多い街です。路地の小さな店から、おしゃれな内装の店まで、歩けばすぐに次のカフェが見つかります。今回入った店と、払った値段はこうでした。
| 店 | 頼んだもの | 値段 | 円の目安 |
|---|---|---|---|
| Every Half Coffee Roasters | アイスミルクコーヒー | 45,000ドン | 約270円 |
| The Simple Cafe(レライ通り) | コンデンスミルク入りコーヒー | 60,000ドン | 約360円 |
| Urbane Lounge | ソルティエッグコーヒー | 65,000ドン | 約390円 |
| シャトレーゼ(日系) | コーヒー+ケーキ | 137,000ドン | 約820円 |
| ハイランズ(タンソンニャット空港) | 練乳入りコーヒー | US$3.5(約91,000ドン) | 約550円 |

いちばん印象に残ったのは、Urbane Lounge のソルティエッグコーヒーです。この旅で飲んだコーヒーの中で、いちばん美味しい一杯でした。それでも65,000ドン、約390円です。

気をつけたいのは空港です。帰りのタンソンニャット空港で飲んだハイランズの練乳入りコーヒーは、US$3.5(約91,000ドン)でした。ベトナムのコーヒーチェーン、ハイランズの定番の練乳入りアイスコーヒーは、街の店なら29,000〜45,000ドンの価格帯です(イオンモール・タンフー・セラドンの紹介記事、2026年1月)。今回の一杯は、街の相場の約2〜3倍でした。ベトナムコーヒーは、街にいるうちに飲んでおくのがおすすめです。

もっと安く飲む方法もあります。大聖堂や中央郵便局のまわりでは、若い人たちが歩道に腰を下ろしてコーヒーを飲む「カフェ・ベット(地べたカフェ)」が名物で、1杯20,000〜30,000ドン(約120〜180円)ほどだそうです(トゥオイチェー紙、2023年)。
💡 行く人へ(カフェの実用メモ)
- 街のカフェのコーヒーは、1杯45,000〜65,000ドン(約270〜390円)が目安でした(訪問時点)
- 空港は街の相場の約2〜3倍(今回の一杯)。ベトナムコーヒーは街で飲んでおくのがおすすめです
- 今回入った街のカフェは、どこもカードで払えました(訪問時点)
ローカルの食事|一食500円前後、屋台なら200円以下
食事の値段は、どこで食べるかで大きく変わります。
まずは屋台です。朝、道端で見かけたバインミーの屋台では、店頭の表示で20,000〜30,000ドン(約120〜180円)。特製バインミーは25,000ドン(約150円)でした(この屋台では買っていません)。

夜の屋台も同じくらいです。バイクツアーで立ち寄った屋台の看板では、ベトナム風ピザと呼ばれるバインチャンヌオンが20,000〜25,000ドン、もち米で包んで焼いたバナナのデザート(チュオイネップヌオン)が26,000ドンでした(どちらもツアー代に込みで、わたしは払っていません)。

次は、お店で食べる一食です。いちばんわかりやすかったのが、フォーのPho Hung(フォー・フン)。ミシュランガイドに掲載されている店(星やビブグルマンではなく、掲載店としての紹介)で、店内には2024年から2026年までのプレートが並んでいました。フォーはMサイズで85,000ドン(約510円)。レモン水を足して120,000ドン(約720円)でした。


バインミーの有名店マダムウィン(Bánh Mì Bà Huynh)では、特製バインミーのLサイズにセブンアップを付けて80,000ドン(約480円)でした。マダムウィンと朝ランの話は、タオダン公園の朝ランとマダムウィンの記事で詳しく書いています。
| もの | 値段 | 円の目安 |
|---|---|---|
| 屋台のバインミー(店頭の表示) | 20,000〜30,000ドン | 約120〜180円 |
| 屋台のバインチャンヌオン(看板の値段・ツアー代に込み) | 20,000〜25,000ドン | 約120〜150円 |
| チュオイネップヌオン(看板の値段・ツアー代に込み) | 26,000ドン | 約160円 |
| マダムウィンの特製バインミー(L)+セブンアップ | 80,000ドン | 約480円 |
| Pho Hung のフォー(M) | 85,000ドン | 約510円 |
💡 行く人へ(食事の実用メモ)
- Pho Hung:241-243 Nguyễn Trãi(旧1区、現在はカウオンラン坊)。ミシュランガイドの紹介ページでは、朝6時から深夜1時までの営業で、支払いは現金のみです
- 屋台はQRコード決済に対応している店も多いですが、旅行者は現金で払うのが確実です。小さなお札を多めに持っておくと安心です
- 値段は店頭に書かれていることが多く、指をさして頼めば通じました
マッサージ|100分付いて約4,000円
今回いちばん「安い」と感じたのは、マッサージでした。2軒行ったので、並べてみます。
| 店 | 内容 | 時間 | 値段 | 円の目安 | 1分あたり |
|---|---|---|---|---|---|
| Myspa | ホットストーンを使ったマッサージ | 60分 | 525,000ドン(カード手数料5%込み) | 約3,150円 | 約53円 |
| VVIP King Barbershop | マッサージ+シャンプー+耳かき+爪切り | 100分 | 680,000ドン | 約4,080円 | 約41円 |
1軒目の Myspa は、ホットストーンを使った60分のマッサージです。メニューの値段は500,000ドンで、カードで払ったので5%の手数料が上乗せされ、525,000ドンになりました。

2軒目の VVIP King Barbershop は、名前のとおり理容店ですが、ベトナム式のマッサージに、寝たまま髪を洗ってもらうシャンプー(ゴイダウ)、耳かき、爪切りまで付いて100分でした。ベッドの頭側に洗髪台が並んでいるのが、日本のマッサージ店との大きな違いです。

💡 行く人へ(マッサージの実用メモ)
- どちらの店も、チップは渡していません
- Myspa では、カード払いに5%の手数料がかかりました。気になる人は、先に支払い方法を確認しておくと安心です(訪問時点)
- シャンプー付きの店は、髪が濡れるので、そのあとの予定に余裕を持たせておくと安心です
- 雨季の午後はスコールが多いので、雨の時間をマッサージにあてると一日を無駄にしません
移動|Grabは近場なら約90〜300円
移動は、配車アプリのGrabを使いました。市内の近い距離なら、1回14,560〜49,920ドン(約90〜300円)でした。朝、ホテルからタオダン公園までバイクのGrabで行ったときは、16,640ドン(約100円)でした。

| 区間 | 値段 | 円の目安 |
|---|---|---|
| 空港から1区のホテル(到着日) | 107,120ドン | 約640円 |
| ホテルからタオダン公園(バイク) | 16,640ドン | 約100円 |
| 市内の近場 | 14,560〜49,920ドン | 約90〜300円 |
アプリで行き先を入れた時点で値段が決まるので、言葉が通じなくても、値段の交渉をしなくても乗れます。一人旅でも、移動の不安はほとんどありませんでした。
体験|夜のバイクツアーは6,415円
一人でも参加できる体験として、夜のバイクツアーにも参加しました。ホテルまでバイクで迎えに来てもらい、屋台のブンボーやバインミー、花市場、クラフトビールの店、生バンドのライブの店を回って、3時間半ほどで6,415円(1名・Trip.comで円払い)です。ツアー中に食べたバインミーなどは、ツアー代に含まれていました。
ツアーの中身は、夜のバイクツアーの体験記で時間を追って書いています。
日系のお店|ローカルより少し高め
日系のお店は、ローカルの店より値段が少し上がります。シャトレーゼでは、コーヒーとケーキで137,000ドン(約820円)でした。

おもしろかったのは、お客さんのほとんどが現地の人だったことです。パソコンを開いて仕事をしている人が多く、日本でいうスタバのような使われ方をしていました。
ほかにも、1区には高島屋(サイゴンセンター)があり、日本人街には日本食のお店も並んでいます。今回は、日本人街にある日本食のお店「UNAGI STATION」にも入りました。

現地の人にとっての値段
最後に、ひとつだけ書いておきたいことがあります。
バイクツアーのガイドさんに、ベトナムのお給料の話を聞きました。ガイドさんによると、カフェの店員などサービス業の時給は200円くらいだそうです。参考までに、法律で決まっている2026年1月からの最低賃金は、ホーチミン中心部が入る第1地域で時給25,500ドン(約150円)です(政令293/2025/NĐ-CP)。
時給200円(約33,000ドン)で考えると、こうなります。
| もの | 値段 | 時給200円で何時間分か |
|---|---|---|
| Every Half のコーヒー | 45,000ドン | 約1.4時間 |
| ソルティエッグコーヒー | 65,000ドン | 約2時間 |
| Pho Hung のフォー(M) | 85,000ドン | 約2.6時間 |
| King Barbershop の100分 | 680,000ドン | 約20時間 |
旅行者にとっては安いコーヒー1杯も、ここで働く人にとっては1時間以上働いた分になります。「安い」と感じたことは正直な感想ですが、その安さの向こう側にも、少しだけ目を向けておきたいと思いました。
まとめ|円安でも、ホーチミンは旅行しやすい
💡 ホーチミンの値段の目安(2026年9月・訪問時点)
- カフェのコーヒー:45,000〜65,000ドン(約270〜390円)。空港は街の相場の約2〜3倍
- 屋台のバインミー:20,000〜30,000ドン(約120〜180円)
- 有名店のフォー:85,000ドン(約510円)
- マッサージ:60分で約3,150円、シャンプーと耳かき付きの100分で約4,080円
- Grab:近場なら約90〜300円、空港から1区まで約640円
円安のいまでも、ホーチミンでは300円前後で美味しいコーヒーが飲めて、500円前後でしっかりした一食が食べられて、4,000円ほどで100分のマッサージを受けられました。ぜいたくをしなくても、毎日の「ちょっといいこと」に手が届く街です。
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※金額・営業時間はすべて2026年9月の訪問時点のものです。円は1万ドン=約60円で換算しています。お出かけ前に最新の情報をご確認ください。